#167. 阿波天満宮(若宮八幡宮境内)

富小路通から五条通りに出て、五条通を東進。大谷本廟に向かうゆるやかに続く坂道を自転車で登る。東山五条交差点の少し手前に、目的の若宮八幡宮社。天満宮は、本社に向かって左側で御神牛も鎮座する。五条通りを通りがかる海外からの観光客が、神社の佇まいの珍しさに立ち寄ているが、由緒がわからずにすぐに立ち返っていく。
鳥居の前では、待ち合わせをする学生グループ。地元の人にはランドマークになっているのだろうか。

由緒

若宮八幡宮社

当社はもと六条醒ケ井にあり、源頼義(八幡太郎義家の父)が八幡の若宮として 祀ったものと伝えられている。 当初は六條八幡、左女牛八幡とも呼ばれ、源氏一族や多くの武士からの信仰厚く、 室町時代には足利歴代将軍の崇敬を集め隆盛を極めた。 しかし、応仁の乱により社殿は荒廃し、以後社地も転々とし、慶長十年(一六〇五) にこの地に移った。 毎年八月七日から十日までの間には若宮祭とその協賛行事として陶器祭が行われる。 陶器祭は後に合祀された陶祖椎根津彦命の祭礼で、氏子の陶磁器業者が中心となり、 五条坂一帯で盛大な陶器市が開かれる。(境内掲示より)

阿波天満宮

境内末社とす。下壇の地にありて東面す。祭神菅原道真とす。鎮座の年月詳ならず。往昔本社の神領尾張国愛知郡日置に祀る。慶長三年八月蜂須賀家政之深く之を信仰し。当社に遷座し末社とす。子孫代々毎年玄米十五石を寄附す維新以来廃す。故に世人阿波天神と称す。(『京都坊目誌』より)

所在地:京都府京都市東山区五条橋東5-480

外部リソース