若林から桜新町方面。桜新町もまた学生時代にバイトをしていた場所。ただし目的地は桜新町駅の北側。瀟洒な住宅地を走り、木々の茂る一角に弦巻神社。隣はゴルフ練習場で、ドライバーがゴルフボールを弾く音が四六時中響いている。境内は広いが、社殿はこじんまりしている。菅原道真公は本殿合祀。三の鳥居の左側にある二基の小さな祠は、明治41年の小社合祀の法による合祀以前の、『新編武蔵風土記稿』にも記載のある、天神社と稲荷社の小祠だろうか。
祭神
宇迦之御魂神、応神天皇、菅原道真公を本殿に祀る。
由緒
弦巻神社は三柱が合祀されております
古えの弦巻の各村落にはそれぞれ、村人が崇敬し祭った社がありました。
「新編武蔵風土記稿」(天保元年刊行)に、「それぞれ小さな祠で、村民の持ちである。そのはじまりは、年月不詳である。」と記されています。
明治四十一年の小社合祀の法により現在地に祀られていた稲荷社に向天神社(弦巻1-1)と八幡社(弦巻4-33)を併せ、弦巻神社として大正五年十一月十五日遷座祭を営修し、弦巻の地を鎮め守る氏神として、弦巻在住の皆様の崇敬をいただいております。(弦巻神社護持会による境内掲示より)
八幡社
三段五畝除地、小名山谷にあり、わづかなる祠なり、鎮座の年月を詳にせざれども、古へ鶴ヶ岡八幡社領なりしゆへ、それらのことにより此社を建しにや
天神社
除地八段、小名向にありわづかなる小祠なり、
稲荷社
除地一畝十五歩、同じあたりにあり、是も小祠
稲荷社
除地一段五畝、小名本村にあり是もわづかなる祠なり、以上の四祠いづれも村民の持(『新編武蔵風土記稿』より)















所在地:東京都世田谷区弦巻3-18-22