#6. 北野神社(文京区春日)

6社目。櫻木神社から真砂坂を下り、後楽園から富坂を登る。富坂を自転車で登るのはかなりしんどい。北野神社は、白山神社にある合祀末社の次に自宅から近い菅原道真を祀る社。何年か前に初詣に来て以来の奉拝。

別称

「牛天神北野神社」「小石川牛天神」「金杉天神」「牛天神」

由緒

当社は寿永三年の昔、右大将 源頼朝御東国追討の時、此処の入江の松に船を繋ぎ和波を待つ。その間夢に菅神牛に乗りて現はれ、頼朝卿に二つの幸のあらんことを告げ、武運満足の後は、必らずや社を営み報ゆべしと託し給ふ。頼朝卿夢覚めて傍を見れば、一つの岩石ありて夢の中に菅神の乗り給ひし牛に似たり。依りて是を奇異とせしが、果して同年の秋頼家卿誕生あり。更に翌年には動かずして、平家を悉く退け国を鎮定せり。その報寶として此処に、御神を勧請ありて御神領等を寄進す。因て御創立はこの年元暦元年なりと云ふ。
(境内掲示)

所在地: 東京都文京区春日1-5-2

外部リソース

Additions

2019年に導入が予定されている日本のパスポートの基本デザインに葛飾北斎の富嶽三十六景、46作品のうち24作品の採用が決定。この中には、境内西側にあった茶屋より遠く富士を望む「礫川 雪の旦(こいしかわ ゆきのあした)」が含まれ、社務所にはこのニュースを伝える張り紙が貼られていた。

Tea house at Koishikawa. The morning after a snowfall.jpg
By Katsushika Hokusai (葛飾北斎) – Source: http://visipix.com/index.htm, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=313198

『江戸名所図会』北野天神(国立国会図書館デジタルコレクション)

牛天神社 小石川上水堀の端にあり。一に金杉天神とも稱す。この地を金杉と唱ふるによりてしか號く。金杉、古は金曾木に作る。小田原北条家の所領役帳に、この地名を注せり。金剛寺の条下に詳なり。合せみるべし。別当は天台宗にして泉松山竜門寺と號す。神體は菅神自ら彫造し給ふといひ傳へて、御長六寸あり。當社の舊地は社地より東の方、今水府君の邸中に入りたり。神木船繋松も同所にありと云ふ。

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