#11. 菅原神社(福岡市中央区警固)

水鏡天満宮の参拝を終え、今回の福岡天神社巡りの最後に決めていた、福岡市中央区警固の菅原神社に。水鏡天満宮から歩くにはちょっと距離もあり、日もそろそろ落ち始めそうだし、お腹も空いてきてたので、タクシーを捕まえて、近くの警固交番の交差点まで。途中、タクシーの運転手と雑談。短い道のり、運転手さんは、福岡の住みやすさをあれこれと言われていたが、自分と同じ山口県の出身。話が盛り上がりかけたところで警固到着。交番向かいのコンビニに寄って水分補給のためのドリンクを買い、お賽銭にする小銭を作る。警固交番の交差点から3分ぐらいあるいたら、自転車ショップのとなりに菅原神社。反対側は公園で母親と子供が遊んでいる。「天神様の細道」そのものの参道を通り、階段を上ると木の陰で薄暗い境内の左手に小さな祠。手を合わせたあと、境内にある幾つかの歌碑を眺める。幼少より詩歌に秀でた菅原道真に歌を奉納したということだろう。さて、明日は朝から仕事、夕食をとってホテルに戻ろう。菅公巡礼・福岡初ラウンド、これにて終了。

由緒

昔、此の辺りが海の入江であった頃、岸辺の砂浜には、鴫や磯の千鳥が群れ遊んでいたことでありませう。此の砂浜の何処かに管公のお舟が着いたものと思われます。
延喜元年(西暦九〇一年)二月一日、追われるようにして都を旅立たれた管公は、博多の津に上陸され、西の宰府道を太宰府へと向かわれたのであります。その道すがら旅の疲れをお休めになった所が当神社のある辺りと里人達によって語り継がれ俗に「田の中天満宮」とも称され大切にされてきました。
元の社殿は永年の風霜に朽ち、僅に石垣を残すのみでありましたが、再建の気運興るや 多数の奉賛協助を賜り、ここに完成を見たものであります。
時は移り世は替りましても、公の学は燦として四海に輝き、徳は永しえに乾坤を照らすことでありませう。(境内の「菅原神社縁起」より)

所在地:福岡県福岡市中央区警固2丁目4-9(中央区警固3丁目-13)

Additions

ネットでこの神社の所在を調べると、警固神社内の末社にも「菅原神社」があるのでなかなかみつからない。しかもこの菅原神社は、警固3丁目13番地と警固2丁目4番地9号の境界が参道を走っているためか、住所表記が揺れている。祠があるのは、警固3丁目13番地側。