Ex3. 容見天神跡

桜坂駅から薬師駅。駅を出るとオフィスビルが立ち並ぶ都心の光景。菅原道真公が川面に映る自分の姿を見て嘆いたと言われる四十川(現:薬院新川)を渡り、水鏡天満宮の過去の鎮座地、容見天神跡のある今泉に。大小の飲食店、ブティック、古くからの商店が並ぶエリア。「余香館」の看板がかかった民家風情の建物の庭先に「容見天神跡」の石碑。余香館の中には「容見天満宮」の掛け軸が残されているらしい。
「余香館」は、菅原道真公が太宰府で詠んだ漢詩に由来だろうか

去年今夜待清涼(去年の今夜清涼に待し、)
秋思詩篇獨斷腸(秋思の詩篇独り斷腸。)
恩賜御衣今在此(恩賜の御衣今此こに在り、)
捧持毎日拜餘香(捧持して毎日余香を拝す。)

由緒

水鏡天満宮は、慶長十七年(一六一二)筑前藩主黒田長政公によって遷座させられるまでこの地に鎮座。

所在地:福岡県福岡市中央区今泉1−5−11