#21. 成子天神社

東新宿から大久保通りを通り、西新宿方面。高層ビルやマンションが立ち並ぶ中に真新しい色の鳥居や社殿が目に入ってくる。梅の社紋からひと目でここが菅原道真を祀った場所とわかる。蛍雪天神を末社とする赤城神社と同様、この成子天神社も三井不動産レジデンシャルとの「成子天神社再整備プロジェクト」という計画のもと境内を含む一帯を整備している。三井不動産レジデンシャルは、定期借地権で社地の一部を借り受け、そこに賃貸マンションや分譲マンションを建設、そのマンションと境内はシームレスにつながっていて、聖俗の境界がないところに違和感を覚える。参拝した時には、ちょうど境内の神楽殿で寄せが催されていた。
参拝後に頂いた御朱印の「天満宮」のお筆書きがものすごく特徴的。頂いた最初は「墨が滲んだか?」と思うぐらい。どことない落ち着きのなさを感じながら、社を後にする。

別称

「成子天神」

由緒

創建は延喜3年(903年)。当時、菅原道真が死去し嘆き悲しんだ家臣が道真の像を大宰府から持ち帰り祀ったのが始まりであるという。その後鎌倉時代、源頼朝により社殿が造営された。しかし江戸時代に入り寛文年間に起きた火災によりそれまでの記録や社宝などが焼失してしまい、現在地に移転。その後第二次世界大戦中にも空襲により社殿が焼失している。1966年に鉄筋コンクリート製の社殿を造営。2014年には、社地の一部を分譲・賃貸マンションとする再開発計画で、社殿を始めとする施設を再整備、現在に至る。(ウィキペディア「成子天神社」の説明に一部加筆)

所在地:東京都新宿区西新宿8-14-10

外部リソース