素直に東大路通に出て北上すればいいのに、地図アプリのナビに乗せられて、裏道を通ったら、坂道を下りたり、登ったりで時間を浪費。安井金比羅宮の参道脇には京都らしからぬラブホテル。いや、もしかして祇園らしいラブホテルか。何か女性参拝客が多いが、境内に入って納得。安井金比羅宮は悪縁を切り良縁を結ぶという御利益で、境内の縁切り縁結び碑の前には長い行列。人が一人くぐれる穴を表からくぐれば縁結び、裏からくぐれば縁切り。碑に大量に貼られた形代が、不気味ささえも醸し出している。ネットには絵馬やこの形代に書かれた怨念めいた願い事を取りあげたものがあるが、現地で確認しようという気にはならない。
安井天満宮は本殿に向かって右手の末社の中の一つ。古い絵馬が額に入れられて飾られている。
由緒
安井金毘羅宮
祭神として崇徳(すとく)天皇、大物主神(おおものぬしのかみ)、源頼政(みなもとのよりまさ)の三神を祀る。
社伝によれば、保元の乱(1156)に敗れて讃岐(香川県)で崩じた崇徳上皇の霊を慰めるため、建治年間(1275~1277)に大円法師が建立した光明院観勝寺が当社の起こりといわれている。その後、観勝寺は応仁の兵火により荒廃し、元禄8年(1695)太秦(うずまさ)安井(右京区)にあった蓮華光院が当地に移建され、その鎮守として、崇徳天皇に加えて、讃岐金刀比羅宮より勧請した大物主神と源頼政を祀ったことから、安井の金比羅さんの名で知られるようになった。
本殿東の絵馬館には、当社に奉納された大小様々な絵馬が陳列されており、江戸時代の画家山口素絢(そけん)等の作品も含まれている。
また、境内にある「久志(くし)塚」は、古い櫛の供養のために築かれた塚で、毎年9月の第四月曜日に櫛祭(くしまつり)が行われる。
(京都市による駒札より)
安井天満宮















所在地:京都府京都市東山区 東町大路松原上る下弁天町70