#127. 北野神社(練馬区谷原)

西東京市の天神社は今日の天神巡りの折り返し地点。大泉通りを西進し、練馬区谷原。住宅に囲まれた一角にある北野神社。境内は広くはないものの、稲荷社、御岳社の末社が二社。社殿のそばに残されるネットに守られた老松の切り株が、物悲しくも往時の姿を偲ばせる。

由緒

「年不詳(明治九年か)第八大区八小区下土支田村明細書上帳」に「北野神社小祠社地関口勘左衛門税地東西十四間南北十二間、面積百六十八坪村ノ南ノ方ニアリ、菅原道実命ヲ祭ル祭日十月廿五日境内大樹無之」とあるのが当社とされる。慶長年間(一五九六-一六一五)、関口勘右衛門が関口家の守護神として祀ったのが始まりである。後に字三丁目の人々が崇敬し、江戸中期には守護神とした。
境内石造物で古いのは、明治八年(一八七五)の水盤である。社殿は昭和五八年(一九八三)までに修理している。なお、鳥居落成参拝記念碑(大正九年)、宗教法人設立記念碑(昭和五八年)、御嶽山太々神楽講碑(明治四三年)がある。
内樹木は少ないが、社殿近くに大きな老松の切株が残されている。
(練馬区教育委員会編『練馬の神社』より)

別称

土支田北野神社

所在地:東京都練馬区谷原6-20