旭町から隣の光が丘。農地が目立つ土支田が同じ区だとは思えない、大団地が広がる光景。地図アプリが指し示す、光が丘警察署向かいの場所には参道が見当たらない。光が丘消防署交差点から田柄に入り、光が丘美術館手前に参道を見つける。社号標や社殿、鳥居の扁額には「北野神社」「八幡神社」が併記されている。応神天皇(誉田別命)、菅原道真公どちらが主祭神というわけではないらしい。
上田柄の氏神で、「田柄の北野八幡さま」と通称もまた並んでいる。この通称は、コンビになった二柱の御柱をイメージさせているのだろうか。
由緒
「北豊島郡神社誌(4)」に「由緒 不詳ナレドモ、口碑ノ伝フル処ニヨレバ、当社ノ創祀ハ後冷泉天皇ノ永承年間(一〇四六‐五三)ニ在リシト云フ。……」とあり、境内の昭和五七年(一九八二)の社殿改築記念碑には「由緒 古社なれど口碑によれば当社の創祀は永承年間、又は康平年間(一〇五八-六五)と云う 御祭神は八幡神社(応神天皇)北野神社(菅原道真公)であり、上田柄の氏神様で、古くは飯綱さまとも称した 江戸時代より菅原という地名が有りました……」と記されている。
境内石造物の中では明治二三年(一八九〇)の二の鳥居が古く、八幡神社、北野神社併記の額を掲げている。境内社前の水盤には安政七年(一八六〇)の銘がある。社殿・水舎・鳥居・敷石ほか境内すべての整備は昭和五七年(一九八二)に完成し、神楽殿もあって整然としている。地域の崇敬の深さが偲ばれる。
(練馬区教育委員会編『練馬の神社』より)
祭神
応神天皇と菅原道真公を祀る。
別称
「田柄の北野八幡さま」













所在地:東京都練馬区田柄5-27-27