#134. 北野神社(六所神社境内)

等々力渓谷散策後、少しばかり多摩川方面に足を伸ばして、野毛の六所神社。六所神社は日本各地に存在し、創建当初から六柱の神を祭神としたケース、六社の神社を合祀したケースとのこと。17世紀前半に創建された六所明神が一社目、明治23年天祖神社に山際神社・日枝神社・八幡神社・北野神社に合祀され、明治31年にこの天祖神社が合祀され、1+(1+(1+1+1+1))で、全部で六社。創建当初の六所明神は、六所神社の代表格とも言える大國魂神社と崇められ祀られた。どちらのケースにも当てはまる。ただし、現在は水神社もあり、七社合祀。境内の社は本社一社に、境内社二社。ややこしい。北野神社は境内社だが、本社にも菅原道真公が祀られているのだろうか?
この地が高台になっていることもあり、表参道から多摩川方面には広がる住宅地の眺めが壮観。

由緒

六所神社

六所神社は元和年間(1615-1623)遷座と伝え、古くより上下野毛両部落の鎮守で、上下野毛境にあった。祭神は伊弉諾尊、伊弉冉尊で、例祭は9月26日である。
明治31年に村内の末社天祖神社、山際神社、日枝神社、北野神社の4社合祀となり、新たにその祭神天照大神、大山都見之命、大山咋之命、菅原道真を現在地に奉斎した、ただし、合祀社は明治23年に天祖神社に合祀したものを、さらに六所神社に合祀したのである。
「新編武蔵風土記稿」によると、「除地一段五畝、(中略)上屋九尺二間、本社六尺に八尺西向なり」とある。この社は昔洪水のとき、府中の方から流れてきたというので、土地の人は六所明神と崇めて1社を草創したという。鳥居も西向きに立て、別当は善養寺であった。
(『せたがや社寺と史跡』より)

北野神社

詳細不明。明治31年に合祀された北野神社が、境内社の北の神社であろうか。

所在地:東京都世田谷区野毛2-14-2

外部リソース

  • 六所神社(ウィキペディア:当社に関する説明ではなく六所神社と呼ばれる神社に関する説明)