#135. 北野神社(上野毛稲荷神社境内)

野毛の六所神社から、途中、玉川野毛公園内にある大塚野毛古墳に立ち寄り、上野毛自然公園の近くの上野毛稲荷神社。ちょうど前日が祭りだったとのことで、境内ではおじさんがひとり後片付けの最中。北野神社は本殿に向かって右側の石碑と、おじさんが教えてくれる。
北野神社と本社を参拝後、おじさんと会話。「どこから来た」と聞かれて、「文京区。東京ドームの近く」と答えると、「昔、一度行ったことがある」とのこと。「遠いところから」ということも言われたので、おじさんの行動圏は地元周辺かなと解釈。よくよく思うと、自分も同じ場所には何度もいかないなぁと、改めておじさんの答えを再解釈。人とも土地とも一期一会。

由緒

上野毛稲荷神社

祭神は倉稲魂神(ウガノミタマノカミ)で通称お稲荷さんとよばれ、玉川の台地末端の稲荷坂の途中にある。穀物や農業一般をつかさどる神としてまた上野毛の鎮守の神として古くから尊崇されている。「新編武蔵風土記稿」でに「稲荷社除地一畝歩、字橋際の上にあり、上屋二間に九尺、東向なり。中に三尺四方の祠あり由緒不詳と言えども上野毛村の氏神なり」とある。
例大祭は10月10日、上野毛周辺地区よりの参詣客が集まり賑わう。
なお、鳥居左側に「菅公一千年祭再建、北野神社」の石碑があり、明治35年4月25日氏子総代によって建てられたものである。
(『せたがや社寺と史跡』より)

北野神社

不明。石碑に「菅公一千年祭再建、北野神社」とあることから、廃社もしくは遷座した北野神社を改めて待ったものであろうか? 『新編武蔵風土記稿』には「稲荷社 除地一畝歩、字橋際の上にあり、上屋二間に九尺、東向なり。中に三尺四方の祠あり、此村の鎮守は下野毛村六所明神なり。されど此社をも鎮守といひて隔年に祭事あり。祭日は九月十二日と定む。鳥居。両柱の間七尺」との記載から、六所神社に合祀された北野神社とも妄想できる。

所在地:東京都世田谷区上野毛3-22-2