飾磨区には、代表的な天神社があと二社。恵美酒宮天満神社と津田天神社。どちらか一社と思い、浜之宮天満神社横の神姫バス停留所・須加入口で路線図を確かめると、停留所ふたつ先が「恵美酒神社前」で、バスの時刻もすぐだったので、恵美酒宮天満神社。
ここもまた広々とした境内。地元の人たちの参拝で、境内から人がいなくなることはない。2週間前にあった秋季例大祭・須磨祭りの賑わいを想像しながら、境内を散策。境内から見える空が広い。ここでもまた曇り空が恨めしい…。
祭神
菅原道真公を主祭神に恵美酒大神、住吉大神を祀る。
由緒
もと「戎の神」(漁場の神)を祭ったので恵美酒宮と呼ばれ、このあたりの町名の起源ともなった。
のちに天満神(菅原道真)を勧請して合祀。境内には狛犬・燈籠・力石など江戸期の石造品があり寄進者名などが刻んである。神社の南方は江戸時代には船だまりになっていた。対岸には姫路藩の米倉が建てられ、飾磨津と城下を結ぶ高瀬舟が往来していた。
(姫路市教育委員会・姫路市文化財保護協会による境内掲示より)
当社は往古戎大神を祀り飾磨津の守護神として崇敬せり。中世より菅公を勧請する故に恵美酒宮と称し地を恵美酒と言へり。
村翁夜話集に曰く
菅公左遷の時当地に御逗留被遊候につきその後御影を祀り神と崇め候
神社国印記に曰く
弘安年中御勅使ありて本朝安全を祈願さる御勅使菅原氏満卿御奉幣飾賀茂の神人従五位一人神主小松原刑部少輔菅原延寅従五位被任神主役仕下社家八人御神領二八〇石
村翁夜話集に曰く
天正の頃兵火の為社頭焼失、御神体金幣一本、神輿の宝珠一つ残り候。
天和年中より萬治年中に至り社頭再建復興せり。
(境内掲示より)

















所在地:兵庫県姫路市飾磨区恵美酒14