#149. 大塩天満宮(姫路市)

恵美酒宮天満神社からは歩いて飾磨駅。駅前通りが昭和の風情。飾磨駅から特急に乗り、大塩駅。駅の北側にある改札を出て、踏切を渡って南側に数分歩くと、社殿が見えてくる。横参道から参拝。参拝客は自分だけで静溢とした境内。毛獅子舞の奉納で知られる秋の例大祭が先週。祭りの後の静けさにも感じられる。社務所を訪ねると宮司さんは不在。ことづて用のメモ用紙の入ったクリアホルダに、書置きのご朱印があったので、一葉いだだき初穂料を本殿の賽銭箱に納める。

祭神

菅原道真公を主祭神に天穂日命・大己貴命を配祀する。

由緒

延喜元年(九〇一)、道真公は太宰府へ左遷される途次、伊保の湊より上陸され当地東方の日笠山に上られ昨日に変わる今日の境遇に感慨を新たにされた。その後、牛谷の妙泉寺(のち妙泉院)に霊鏡を奉納され、菅公遠祖になる天穂日命と出雲系の大己貴命を祀る伊屋明神に詣で前途の安泰を祈願された。
延喜三年、菅公が亡くなられたことを聞いた里の人々は悲しみその高潔な徳を慕い、伊屋明神に菅公の霊を奉祀したのが当天満宮のはじまりで、約一千年前の寛弘年間の事と伝えられる。その後、人口の増加と諸人の参拝のことを考慮して、城主大塩次郎景範が天文二年(一五三三)南方の旧社殿に壮麗なる神殿を営みて、菅公の菅公の学識・誠心の徳を景仰し菅公を主神に、在来の神は配祀の形にて天満宮と称す。
平成十年九月十九日都市計画道路のため現在地に移転。
(境内掲示より)

所在地:兵庫県姫路市大塩町汐咲一丁目50

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