#158. 松原神社(西宮市松原町)

綱敷天満神社から徒歩で南下し、国道2号。上石屋2丁目バス停から阪神バス西宮神戸線に乗り、西宮駅を目指す。約30分の乗車。運良く座席にも座れ、歩き疲れからの回復タイム。
阪神西宮駅北口の西宮戎バス停で下車、線路沿いに今津に15分歩き、松原神社。途中、東川に架かる上天神橋を越える。
かつて、この付近は白砂青松の海岸。「あまおとめ漁たく火のおぼほしく都努の松原思ほゆるかも」と万葉集に歌われ、菅原道真公は、大宰府下向の折、松原の美しさに魅かれ休息をとったと言われる。境内にはマツの木々とともに、エノキやクスノキ。エノキは西宮乗 市の保護樹、クスノキはニ体の木が並び、足元には夫婦久寿の祠。駐車された自動車が、杜の風情を減退させるが、上を見上げれば、そんな興ざめ感も解消する。ご朱印をいただき、還向。JR西宮駅に向かう。

別称

「松原天満宮」「松原天神」

由緒

古くより松原天神と呼ばれ、学問諸道芸能の神として威徳高く、又平和の守護神としては日本唯一のものです。
菅原道真公(845〜903)は相撲の祖神野見宿禰の後裔で、宇多天皇の信任篤く、右大臣として善政大いに国務に貢献されましたが、左大臣藤原時平一族のねたみに遭い、延喜元年(901)太宰権帥に左遷され、船にて御西下の途、当時風光絶佳であった此の地を愛でられて、御仮泊になった縁で、後世土地の人が祠を建ててお祀りしたのであります。
治承4年(1180)を記した、中山忠親の山槐記に「未の刻野田に着す西宮松原如来東北五六町にあり前ノ大相国御座なり雑事を申し承る」とあります。橘忠兼著伊呂波字類抄(1144〜1180)に松原大日と称えられ神社があったことを記してあります。更に後白河院の梁塵秘抄には「南宮のお前に朝日さし児のお前に夕日さし松原如来のお前には官位昇進の重波ぞたつ」と詠まれています。
松原如来、松原大日は当松原神社を指すことは疑のないところです。
(兵庫県神社庁ホームページより)

所在地:兵庫県西宮市松原町2-26