#25. 北野神社(池袋氷川神社境内)

有楽町線で江戸川橋から池袋に向かい、そこから東武東上線に。東京に20年以上住んでいながら、東武東上線を使ったのはこれまでに2回。イオンシネマ板橋に『Star Wars III Revenge of Sith』を観にいった10数年前と、今年、仕事で某社を訪問した時。東武東上線に乗ることはこれまで避けていたかも。目的の池袋氷川神社には下板橋駅から。住宅街を歩いて5分。現地に着くと、境内は改修工事の真っ最中。今年8月まで続くらしい。参拝用に設置されたテントの下に作られた仮設の外拝殿から本殿を参拝。菅原道真公は、日本武尊、応神天皇とともに末社に祀られているが、この末社には工事のため近づけず。

由緒

創建は古文書古記録など残っていないため定かではありません。
建速須佐之男命を主神としておまつりし、古い時代から今日にいたるまで、池袋村の鎮守、氏神さまとしてこの土地に住む代々の人々の守り神として崇敬されてきました。
埼玉県大宮市鎮座の氷川神社(武蔵国一之宮、平安時代の延喜式神名帳所載の官幣大社)から分かれた神社とも言われています。
池袋の名は、今から四百三十年前の室町時代永禄二年(西暦一五五九年)の「小田原衆所領役帳」に「武州豊島郡池袋村」として書かれ当内の長崎・菅面(巣鴨)・駒込・雑司谷・高田とともに当時すでに村が形成されていたことが記録されています。
天保元年(一八三〇)の「新編武蔵風土記稿」の池袋村の条に「氷川社 村ノ鎮守」の記述があります。
昭和の大戦に際して、東京大空襲の災禍にあいましたが、氏子中の一致協力により戦後の混乱下にもかかわらず御復興を成し遂げました。
現在の御社殿は、昭和四十年の御造営氏子総奉賛事業として竣功した戦後二度目の建築です。
当神社の境内から、およそ三千五百年前の縄文時代後期に使用されたと推定される土器片が発掘採集されています。また明治時代に境内から谷瑞川にいたる付近一帯から発見された貝塚は「池袋村貝塚」として知られ、曲玉、菅玉、土偶なども出土しています。この土地で生活した古代人の様子がうかがえますが、これは豊島区歴史年表の最初の項目を記すものです。
(境内石碑)

所在地:東京都豊島区池袋本町3-14-1

外部リソース