#32. 北野天満宮(石濱神社境内)

曇り空の中、三ノ輪から明治通りを東進。途中、「泪橋」の名の交差点。漫画『あしたのジョー』で矢吹丈が所属するボクシングジム「丹下拳闘クラブ」のモデルになった場所。白鬚橋西詰まで東進して隅田川沿いに左折すると天照大神、豊受姫神を主祭神とする石濱神社。河川沿いという土地柄が、広々とした境内。江戸時代に石濱天神と呼ばれた北野天満宮は、拝殿横にならぶ末社の一つ。参拝後に気づいたがすぐ西隣に強大なガスタンク。ガスタンクを見ると、爆発する姿を想像するのは、『ウルトラマン』シリーズ、『ゴジラ』シリーズを見過ぎたからに違いない。

別称

「石濱天神」

由緒

石濱神社

聖武天皇の御代神亀元年(七二四)九月一日の鎮座で、千二百六十年の旧社である。文治五年(一一八九)七月十九日、源頼朝は泰衡征討の時、奉幣祈願し、「神風や伊勢の内外の大神を武蔵野のここに宮戸川かな」の歌を献じ、当社において、伊勢の大祠を拝し、のち報賽のため宮殿を造営し寄進する。また弘安四年(一二八一)蒙古兵襲来のおり、当社には鎌倉将軍家お取次のもと官幣を立てらる。当社は、建久(一一九〇-九)・正治(一一九九-一二〇一)のころ繁栄をみ、ことに千葉・宇都宮氏の尊信篤く、神地十石一斗を領した。当時伊勢参宮困難な者は関八州より当社に詣で、祓を受けたと伝わる。(引用:『東京都神社名鑑』)

北野神社

天満宮、社地の内にあり、随神門を構へ別に一区をなせり、明和四年六月五日高辻大納言家長勧請す、則同人の扁額あり。(引用:『新編武蔵風土記稿』)

所在地:東京都荒川区南千住3-28-58

外部リソース

Additions

『江戸名所図会』石濱神明宮(国立国会図書館デジタルコレクション
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