北野天満宮境内には、20を超える摂社・末社があり、60を超える御柱が祀られている。この中に、本殿以外に菅原道真公を祀る摂社と末社がそれぞれ一社ずつ。その一社、文子天満宮を参拝のため、本殿に向かって右裏手の北門の方に向かう。途中、撫でるとひとつだけ願いが叶うという「一願成就のお牛さん」へ。牛舎の前の赤いたくさんの鳥居は一願成就のお礼の奉納品であろうか。
祭神
菅原道真公
由緒
道真公が太宰府で生涯を閉じられて四十年を経た天慶五年(九四二)、右京七条二坊(現在の京都市下京区千本通り七条辺)に住む巫女多治比文子に菅公の神霊より、わが魂を右近馬場(現境内地)に祭れとのお告げがあり、文子はとりあえず自宅に菅公の御霊をお祭りした。これが北野天満宮の発祥である。
その後、他の霊能者にも同じご神託が相つぎ、天暦元年(九四七)天満宮は現在地に移された。文子の住居跡は神殿につくり改め文子天満宮と称えられてきたが、やがて西の京に移され、さらに明治六年この場所に遷座された(境内駒札より)








所在地:京都府京都市上京区御前通今出川上る馬喰町