#78. 匂天神

火除天満宮を参拝したあたりから雲行きが怪しくなり、パラパラとではあるが雨が降り始める。雨脚が強くならないかと心配しながら寺町通、仏光寺通を通り、匂天神に。境内はなく、京都銀行本店東館のビルにはめ込まれるように小さな祠が鎮座している。榊が奉られ、祠はきれいに清掃されている。京の人の神様への崇敬を感じる。

由緒

祭神は菅公にして往昔祇園御旅所大政所の敷地に勧請の年月詳かならずが明治年間洛陽天神二十五社の一と稱せられました。又当地竹之辻子と明治二年六月匂天神町と改稱し以来今日に至る。学業成就の神として多数祈願者が有りその霊験まさにあらたかと云われます。
(社内の駒札より)

匂天神社(にほひてんじん) は東洞院と烏丸の間、高辻の北にあり。竹の辻子といふ。清香庵と号す。(『都名所図会』)

所在地:京都府京都市下京区烏丸通松原上ル薬師前町700