#80. 火尊天満宮

菅大臣神社をあとに、仏光寺通、油小路通を経て火尊天満宮。左右両側をビルに挟まれた小さな社。手入れの行き届いた社に、地元の人たちがこの社を大切に敬っていることを感じる。日曜日だからか、木の門が閉められていて、賽銭箱に手が届かない。一か八かで賽銭を投げ入れるが、見事に外れ。

祭神

菅原道真公と彦火火出見尊(山幸彦)を祀る。

由緒

創建、変遷の詳細は不明。社名は、中世以来町内の東北角にあった愛宕神社が「火伏(ひぶせ)の社」といわれたことに由来するらしい。寛政の初め頃、藤原北家閑院流風早家の邸内に鎮座していた菅原道真公の像を合祀し、この地域は風早町、愛宕神社も火尊天満宮と呼ばれるようになった。祇園祭では、巡行される油天神山を出し、ご神体である菅原道真公の木像を山に遷している。

火尊社(ひのみことのやしろ) 油小路通綾小路の南風早町にあり祭神は彦火火出見尊なり火災除滅を祈るに靈驗あり例祭は九月廿八日又側に天満宮あり當町は祇園會天神山町にて其神像をこヽに鎮坐しけるなり又此所の東綾小路芦刈山町北側路次の奥に破風造の家あり甚だ古代の體なり世俗武藏坊辨慶第という由緣詳ならず
(『拾遺都名所図会』)

所在地:京都府京都市下京区風早町559-1

外部リソース

  • 『拾遺都名所図会』火尊社(国立国会図書館デジタルコレクション)